lond日記

思ったことを気まぐれに書きます。

ラケットへのこだわり オリジナルカラーのProStaff 6.0 85インチを買ってみる (テニス)

ラケットはどれでもいいなと思うけどこだわりはある

私は使うラケットは正直なんでもいいと思っています。

メーカーは売るために製品に特徴づけをしますが10g重かろうが、10インチ面が大きかろうが、0.5インチ長かろうがボールを飛ばし、回転をかけるという基本性能に大差ないと思っているからですね。各社、製品を継続販売しており、性能が平均以下のラケットをメーカーが売るはずもないです。

ボールを飛ばし回転がかかるのはスイングによってラケットが得る運動エネルギーがボールとの接触でその一部がボールに伝わるからで、飛びに影響するのは面サイズではなくフレームの厚さと構造でしょう。フレームがしなる・歪む・たわむことで伝達ロスが生まれます。同じ100インチでも26mmと20mm以下のラケットがあり、後者は90インチ強のラケットと飛びは変わりません。ボールの重さは65~67gでそれが速度を持って飛んできます。ラケットを10g重くしたらボールに打ち負けなくなるというのはかなり疑問です。

ラケットのバリエーションはフレーム厚からくる飛びの違いを除けば、『打感』の味付けの違いであり、重さやバランスも含め1ヶ月も使えば慣れてしまう位の違いだと思います。

好きな選手が使ってるモデル、色が好き、メーカーが好き等、自分が気に入って使えるラケットを信じて使うのが一番です。しょっちゅうラケットやガットを変える方は慣れる間もなく第一印象だけ見ているようなもので、大きな性能差もないなら他が気になるのは買う動機が間違っている のだと思ってしまいます。

 

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Wilson Prostaff 6.0 85

私がテニスを始めた頃のNo.1はピート・サンプラスさんでした。

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その影響で暫くProStaff Limited 85という製品を使っていました。

当時はラケットの塗装技術も高くなく、白、青、赤、緑みたいなシンプルな色にラインが入っている位のものばかりでしたが、黒いラケットは少なかったように思います。色付きの方が一般受けするでしょうし、Princeグラファイトの緑同様、製品のイメージが強いので他社が敬遠していたのかもしれません。

最近、RFのネーミングで85インチが販売されましたが、どうやら塗装以外、以前からの仕様と全く変わらない、ある意味復刻版なようです。

www.tennisclassic.jp

オリジナルカラーも数回、復刻で販売されてきているので今後も機会はあるのではないかと思っており、少なくとも私はRF85はかっこ悪すぎて買う気にはなれません。(フェデラー選手の顔ロゴをつけるセンスが最悪ですね。。)

前回の復刻版は海外でも販売は終了している感じですが、新品で1本入手する機会があったので写真を載せてみたいと思います。

この復刻版の正式名称は『Wilson Prostaff 6.0』ですかね。復刻等のタイミングで製品名が微妙に変わっていますが85インチのモデルです。重量はガットを張っていない状態で340g程あります。

全体写真

Wilson Prostaff 6.0 85 全体

ラケットフェイス左右のPWSの出っ張りが特徴的ですが、Qみたいな左右不均等なラインの入り方も独特です。

Wilson Prostaff 6.0 85 スロート

Wilson Prostaff 6.0 85 PWS

他の多くのラケット同様、中国製です。光にかざしても見ると表面の黒い塗装もあちこちにムラがあります。いまどきのラケットのように機械で自動の焼付け塗装をしている感じでもないのでしょう。作業員さんがスプレーで塗っているのかも。

フレームの厚さ

Wilson Prostaff 6.0 85 フレーム厚

フレームは17mmです。市販のフレームが薄めなラケットでも20mm未満はないのでその薄さが分かります。

Wilson Prostaff 6.0 85 フレーム厚の比較

Wilson Prostaff 6.0 85 フレーム厚の比較 2

写真ではわかりづらいですが、フレーム厚が21.5mmのPro Staff97と比べるとこんな感じです。

ProStaff 6.0の方がグロメット幅が太いのは製造技術の進化だと思います。カーボン整形とその太さでも強度が保てるグロメットになったからとかでしょうか。

ラケットフェイスの大きさ

ラケットフェイスの違いはこんな感じです。

Wilson Prostaff 6.0 85 ラケット面 サイズ比較

Wilson Prostaff 6.0 85 ラケット面 サイズ比較 2

Wilson Prostaff 6.0 85 ラケット面 サイズ比較 3

97インチと85インチなのでProStaff6.0の方がフレーム周囲1個分位小さくなります。

でもその差は周囲で1.5cm位、ProStaff97の方が新しい分の改良で打ち損なってもカバーしてくる性能向上はあるでしょうが、扱いやすさ (難しさ?) は大差ないと思います。

ただ、思うのは手や腕の操作でラケットをボールに当てようとするスイングの方だとラケットの重さの違いもあり、余計に当たりづらいと感じるはずです。私は315gの97と340gの6.0も交互に使っても違いは気になりません。

 

 

 

実際打ってみてどうなのか?

まず、ProStaff 97はそれ以前の90インチと比べると比較にならない位ボールが飛び、扱いやすくなっています。それら90インチのProStaffは85インチのオリジナルから展開していったものなので、97より85の方が遥かに近いです。ただ、90と85の間にも飛びや扱いやすさに差があります。

ProStaff 97と85インチのProStaff 6.0を比べてどうかと言われると表現するのが難しいのですが、97の方が扱い慣れているのでコートでボールを打っている場では安心感が持てます。ボールも飛びますからね。

ProStaff 6.0の方はというと97に比べてラケットがしなっているのがよく分かります。

Prostaff 97もしなりは感じるのですがボールを支えるフレームの頑丈さがあるので『多少』といった感じ、ProStaff 6.0の方はフレームの頑丈さがない分、スイングしボールを打つ中でシンプルに『しなってる』感じを受けます。

前述の通り、フレームが薄くラケットがしなる程、運動エネルギーの伝達にロスが生まれボールが飛ばなくなる訳なので、同じガットを同じテンションで97と6.0に張れば6.0の方が飛ばないと感じるのは当然だと思います。

普通に使えるのか?

速い回転のかかったボールを打ち合いたい方にはProStaff 6.0がどうか以前にボックス形状のラケットすら選択肢に入ってないでしょうから、私のようにスクールや仲間内で練習する範囲でどうかという前提ですね。

85インチというとおじさんの回顧主義や実際のテニスで役に立たないこだわりのように思われがちですが、私は市販のラケットは性別、レベル関係なく好きなラケットを使えばいいし、使って問題が起きるようなこともない (逆にラケットを変えたらかうまくなるようなこともない) と思っているので、ProStaff 6.0も製品特性を踏まえて使えば全否定される類の選択ではないと思っています。

ただ、ProStaff 97はボックス形状でもフレームのしっかりさがあるのでやや硬いのガットを張ってもバランスが悪くなったりしないと思うのですが、6.0の方はしなる・ぶれるの伝達ロスをカバーするためにはスイングスピードを上げて運動エネルギーを大きくする必要があり、それ故、柔らかいガットを緩く張るのは向いていないでしょうか。

今どきのスイングをスピードを上げて打つ打ち方にこういう(ラケット面の小さい)しなるラケットが好まれないのはそういう面もあるのでしょう。硬いガットは向かないので柔らかめのマルチかナチュラルをテンション高めでという感じだと思います。

緩く張ると球離れがスイングスピードに追いつかずなかなかボールが飛んでいかない、自分のイメージよりもボールが飛んでいくタイミングが遅い印象を受けるはずです。それを『球持ちがいいい』と表現したりしますが、ボレーしかいないならともかくストロークでそれでは困るでしょう。

ちなみにピート・サンプラス選手はナチュラルガットを60ポンド以上のテンションで張っていたそうです。

ちなみに、とりあえずProStaff 6.0にバボラのマルチを56ポンドで張ってみましたがそれでも40ポンド台で張っているProStaff97よりも球離れは遅いです。

重さについて

340gの重さを言われると思いますが、前述のように手や腕の操作でラケットを動かしボールに当てるようなスイングだと打っている間に疲れてしまうはずでその原因は『ラケットを握る握力』です。ラケットに働く慣性の力を利用してラケットを主体に加速させるようにスイングできれば重さは気になりません。

ボレーはほぼスイングを伴わないのでラケットの重さが手に感じやすいですが、それも『手』ではなく『腕』、『腕』よりも『体や足』を使ってラケット位置をボールに近づけることができれば「ラケットが重くてボールに動きが追いつかない」といったことはなくなります。

サーブはスイングスピードが大事なのでラケットが重いと加速させづらい気がしますが、これも体の使い方の問題なので、他ショット同様、敢えて重いラケットを使って体の使い方を考えるというのはいい練習なのかもしれません。

重いラケットを気にせず使えるなら、練習の中で軽いラケットと交互に使っても、違いを気にせずにスイングできるようになると思います。打ち比べて重いラケットでスイングや動きが変わってしまうなら、そういう体の使い方でラケットをスイングしている、ボールを打っているということなのだと思います。

私はゆっくりとしたスイングでボレー中心に打感を楽しむような使い方をするつもりはないですしそういうスイングでもないのです。ただ、ラケットの重さの違いが気になるような体の使い方にならないよう考えているので315gと340gを交互に使っても使い勝手に差を感じるケースはほとんどないです。(しなりの違い位)