2018年シーズンに向けてのジョコビッチ選手
右肘の故障を理由にウィンブルドン終了後、残りの2017年大会を全てキャンセルすることになったノバク・ジョコビッチ選手ですが、2018年シーズン (と言っても12月中盤以降には色々と前倒し大会的なものが始まるのですが) に向けて、表立ってメディアに出たりはしないものの準備を進めているようです。
アガシさんとステパネクさんをコーチに
その一つが新しいコーチの招聘で、2017年全仏とウィンブルドンでコーチを勤めたアンドレ・アガシさんと来シーズンも、そして先日現役引退を発表したステパネクさんを新コーチに迎えました。
Lots to be done, but we embrace it with lots of excitement 💪👌. Practice today with @andreagassi and @stepec78 pic.twitter.com/skcyuZKXxT
— Novak Djokovic (@DjokerNole) 2017年12月2日
でもアガシコーチの帯同は限定的になりそう
ただ、アガシさんの参加は、錦織選手におけるチャンコーチ、以前のフェデラー選手におけるエドバーグコーチのように、グランドスラム等の大きな大会のみ帯同し、その他のトーナメントはステパネクさんのみとなる体勢のようです。
ただ、ステパネクさんはプレイスタイル的にジョコビッチ選手とはかなり違いがあるのでよき友人として同行する感じだと思います。
現状、フェデラー選手にはルビチッチコーチが付いていますが、長くフェデラー選手のツアーに帯同しているスイス デ杯監督のセベリン・ルティさんをフェデラー選手のコーチと表現するケースもありますね。
ステパネクさんもこのような立場なのではないでしょうか。
ジョコビッチ選手はチーム・ジョコビッチ重視?
因みにジョコビッチ選手の練習風景をYouTubeで見ても決まった選手といつも練習している感じではありませんね。マレー選手やゴファン選手、ティエム選手等、上位選手と練習はするのですが大会毎に違っているようです。
これはナダル選手も近いでしょうが、チーム・ジョコビッチの繋がりが強いことから来るものかなと思います。(練習相手はともかく、ジョコビッチ選手自身、他のどの選手と仲が良いというイメージが余り無いですね。同じセルビアの選手とは一緒の姿も見かけるのですが。)
ジョコビッチ選手の新しいラケット
来シーズンに向けて練習中のジョコビッチ選手ですが、黒塗りのラケットを使用しているようです。
G’day from Monte Carlo! Pre-season work with Novak, Andre, Radek & a fabulous fitness team 💪👊. Bring on 2018! pic.twitter.com/YDXMYne7Jh
— Craig O'Shannessy (@BrainGameTennis) 2017年12月4日
ジョコビッチ選手が使用する (とされている) ヘッドのスピードは2017年の初めに現行モデルが出ており次期モデルは2019年になると思われます。
この事から、2018年全豪に合わせてデザインが異なるリミテッドバージョンを出すとか、或いは大胆に考えれば、同じヘッドのスピードを使用するズベレフ選手がTOP3圏内でジョコビッチ選手より上に居る現状で、ジョコビッチには他モデルに切り替えてもらうということもあるのかなと思ってしまいます。
いずれにしてもヘッド契約のプロ選手が使うラケットは販売モデルと全然違う (デザインだけでなくラケット形状から全然違う点が他社よりあからさま) ので、使っているラケットは前と同じだけどカラーリングだけどれかの販売モデルと合わせる契約選手間の調整が2018年シーズンの初めに起こるということかもしれませんね。
シャラポワ選手の出来事、ベルディヒ選手のランキング低下、ガスケ選手の好調が終了、2017年のグランドスラム大会で優勝したヘッド契約選手は当時83位でノーシードだったスティーブンス選手のみ等々、数年前のヘッドの盤石な状況とはだいぶ変わってきています。ズベレフ選手がNo.1を狙える位置に居るのは良いニュースですが1人だけならウィルソンあたりに契約を持っていかれる可能性だって無いとは言えませんからね。