lond日記

思ったことを気まぐれに書きます。

Wilson Prostaff 97 CV を購入しました (テニス)

Prostaff 97 (2014) から新Prostaff 97 CVへ

2018年7月1日に世界同時発売された新Prostaffシリーズの3製品ですが、今回、Prostaff 97 CV (315g) を購入してみました。

Prostaff 97 CV 2018

今まで使っていたのは2014年モデルのProstaff 97 (無印 315g) です。

Prostaff 97 2014

前々モデルになる訳ですが、2016年に発売された前モデルの無印版及びその後発売された黒々のCV版を購入しなかった理由は "ベルベットコーティングが不安だったため" です。(後、フェデラー選手の顔イラストも... ) 

私は片手打ちバックハンドなので、ラケットのスロート部を左手で頻繁に触り、グリップチェンジの度に表面を半周するように左手で擦っています。

前モデル発売後2年を経過しても「ベルベットコーティングは剥げやすい」という噂を実証するような情報や画像はネットでも見ませんが、片手バック故に頻繁に触る部分の触った感触が変わるのが嫌だったという点もあります。

ベルベットコーティングの強度は実際どうなの?

ベルベットコーティングの強度についてはコート表面や他の固形物にぶつかり「表面に傷がついた」画像は見つかります。従来の塗装が「ボロっと欠ける」ような取れ方をするのに対し、柔らかい分「えぐれる」ような傷が多いようです。

[IMG]

また、Prostaffではないですが、私がよく見るBladeの試打ラケットはグリップ~スロート間辺りの左手で触る部分のコーティングが5cm位の幅で「一周ベロっと剥げてしまって」いますし、ガットの張替えをする際に張替え機や器具に当たり、表面が「こすれ落ちて」しまった画像もネットで見かけます。

いずれにせよ塗装は明らかに柔らかいし、Wilson担当者の言う「フェデラーが手触りを求めた云々」よりも買い替えを促進するための仕掛けでは??という疑念もありますからね。

 

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新Prostaff 97 CV 各部の画像

上のセンターマークがスイス国旗から丸い図形に変わっています。 

Prostaff 97 CV 2018 上部

Prostaff 97 CV 2018 スロート1

前モデルでスロート内側 (下図の部分) にあったフェデラーの顔イラストが無くなりました。テニスの度に使うラケットに顔イラストを入れるWilsonのセンスが気持ち悪くて嫌だったので、この変更は買い換え決断をした要素のひとつでもありました。(同じ理由でProstaff 85も買わなかった)

Prostaff 97 CV 2018 スロート2

カウンターヴェイルの文字もオレンジから白になっていますね。

Prostaff 97 CV 2018 ラケットフェイス1

前モデルから表記があったのかもしれませんが、今回の新製品発売に際し、Wilsonは「Version 12 (12代目)」というキーワードを強調していますね。

Prostaff 97 CV 2018 ラケットフェイス2

97 CVなので元グリはフェイクレザー (PU)です。

Prostaff 97 CV 2018 グリップエンド

2014モデルも本革グリップに交換して使っていたので、手に入り次第、これも交換する予定です。本革に交換すると重量やバランスも変わりますが、革素材が伸べて密着することでラケット本体のグリップ部の角 (8つの角) が元グリップ上にくっきりと出てきます。オーバーグリップを巻いた上からも角の出っ張りが直接的に感じられるようになりボレー等で握った際の感覚が変わってきます。(出っ張りが痛かったりで強く握る人は向きません。使っているグリップが細い、太いと感じる方もかな。グリップは慣れなので"角が出るからグリップチェンジがわかりやすい"とかは最初だけです。完全に好みなので変えれば何か良くなるとか思わない方が良いです。)

今回はラケットに布製のケースが付属していました。

Prostaff 97 CV 2018 ラケットケース

 

カラーリングについて

今回、新Prostaffシリーズのカラーリングは、ベルベットコーティングであるマット(非光沢)な黒に、光沢のある白ラインの組み合わせです。

Prostaff 97 CV 2018 ラケットフェイス3

前モデルの"マット黒-光沢黒"の組み合わせも個人的には今ひとつだったのですが、 今回の"マット黒-光沢白"の組み合わせも手に持って近くで見るとだいぶ安っぽく見える印象です。

フェデラー選手の写真のように実際に打っている様子を周りから見ればだいぶバランスが取れて見えるのですが、2014年モデルも奇抜なデザインだったので、この辺も慣れなのでしょう。

Embed from Getty Images

因みに新Prostaff97 CVを使うにあたってナイキのウェアを着るのは辞めておこうと思っています。フェデラー選手の印象が強いのでProstaffにナイキの組み合わせだと周りに色々言われそうですから。(私はサンプラスさん、エナンさんのファンなこともありラケットはWilson、ウェアはアディダス、たまにナイキという感じ。フェデラー選手のファンという訳でもないのですがタイミングが悪いです。)

 

 

 

打ってみた感想はどうなのか?

新Prostaffシリーズに興味のある方ならおなじみラフィノさんのインプレ動画をみておられる方も多いと思います。

ラフィノさんインプレ動画 

私も事前に見ていましたがお二人の言われる感想とほぼ同意見です。

※私はテクニファイバーのHDX Tour 1.24を55Pで張っています。2014年モデルと新モデル、両方同じ状態で打ち比べています。

まず、話す都合でCVの有無について

2014年モデルはCV無し、今回はCV有り (というかCV無モデルが無い) の違いがあります。CV搭載のWilsonラケットを打った事がある方はご存知なのでしょうが、2014年モデルだとボールを打った際に「ガンッ」というラケットがしなる・歪む感じの衝撃があり、ボールがどこにどういう風に当たったか、その結果ボールがどの程度飛ぶのかを把握することができます。

2014年モデル、新モデル共に振動留めを付けていますが、CV搭載の後者は2014年モデルにおける振動や衝撃がかなりスポイルされます。交換したばかりで慣れないということもありますが、正直、ボールがどこにどの位で当たったかの情報が手に感じにくいですし、後述の"飛びの違い"もあり、"とても楽なのですがラケットが勝手に飛ばしてくれる感じ"です。自分で打っていながらどの位ボールが飛ぶのかが分かりづらく、基本の部分の"自分で打っている感じ"が弱まりますね。

"自分がボールを飛ばしている感"が弱めるのはProstaffが好きで使っている (使ってきた)人には少し複雑でしょう。「ボールが楽に飛ぶならいいいじゃん」と気にしない人なら構わないのかもしれません。

個人的にはCV無の方が良いと考えるのですが、今後のCVの扱いがどうなるかはまだ分かりません。今回、RF97 Autographと97LはCV非搭載です。でも、フェデラー選手が引退したらRF97 (340gモデル) は消滅しそうな気がします。WilsonはSラケを大々的に打ち上げましたが数年で縮小、現在は各モデルの軽量版を当時より密度の増したSラケにして無理やり残すのみです。元々、従来モデルを廃し新モデルを立ち上げては2モデル程で廃止を繰り返す (また10年後に○○○復活とかやる) メーカーですからね。

ボールは飛びがかなり変わります (特にボレー)

2014年モデルとの比較になりますが『ボールの飛びがだいぶ違う』印象です。

メーカー担当者の説明ではラケットフェイス部分の柔らかさを変えたそうですが、ラケット全体ではなく面部分全体が変形してガットでボールを受け止める感じがあり、Prostaffらしいラケットのしなり感と合わせてボールがよく飛びます。両者が連携するタイミングに違和感がなく一連の動きとして自然と長い距離、ボールを飛ばせている印象です。

飛ぶと言っても『パンと打って勝手に遠くまで飛んでいく』感じではなく、軽く打っても『ボールがシューーッと伸びていく』感じ。また、特にスピンをかけようとする訳でもなく従来通りストロークを打ってもボールが持ち上がって軌道も上がる感じです。

なお、ラフィノさんのインプレ動画でも言われていますが、ストロークよりもボレーを打った際の方がその違いを強く感じます。

クロスコートでボレストをやりましたが、ボレー側でコートスレスレの低いボールを拾っても2014年モデルならしっかりと足で運んでやらないとベースラインまで届かない、距離が短くなってしまうものが、軽く当てるだけで無理なくベースラインまで飛ばすことができます。正直、ボレー側は楽すぎて驚きました。

インプレ動画で言われる通り、ラケット面とガットでボールを掴む感じを強く受け、それと同時にボールが伸びて飛んでいきます。CVの有無があるので、2014年モデルのようにボレーでボールを飛ばす距離を当たった感触で認識、コントロールするのができないのですが、自分で飛ばす、思った場所まで運ぶ工夫をしなくても必要な距離を飛んでいってくれるのでかなり不思議な感覚です。

ストロークは前述の通り、ボールの軌道が上がりやすいのでボレストのストローク側でもネットを越すのが楽ですし、多少遠いボール、低いボールも十分な体勢でない中、ネットまでの距離を工夫して稼ぐ必要なく届く感じです。

ただ、黄金スペックのように多少適当に打っても (打つための手順を省いて雑に"ラケットで"飛ばそうとする) 金属バットのように飛んでいってくれるのとは違います。そこはやはりProstaffですからきちんと打つ中で飛ばす距離や軌道を"助けてくれる"感じです。

因みに、今回、サーブとベースライン間のラリーは試せていないので正確には分かりませんが、ベースライン付近で強いボールを打ち合っているような場面だとこれほど違いや恩恵を強く感じないかもしれません。ボールを強く捉えるような状態だとラケットやガット毎の"基本設計の部分"が強く出て"楽な部分"はギュッと圧縮されてしまいますからね。もっと頻繁に起きる速度の遅い普通のやりとりの中でこそ効果が活きる気がしています。メーカー担当者の言われる「フェデラー選手はフォアのショートクロスが...」の話もそれを表しているのかもしれません。

片手打ちバックハンドにもありがたい

後、片手打ちバックハンドはボールを持ち上げるのが楽になる、ボールの飛びが自然と増すのはとてもありがたいと思います。あまり神経質にならず軽く打つ中でも距離や回転をコントロールする幅が広がりますからね。

ベルベットコーティングの手触りも思ったほど手にひっかかる感じもなく、ボールを打っている際はあまり違いが気になりませんでした。この辺りは慣れなのであまり心配ないでしょう。

ただ、少し擦れたりしただけで塗装が欠けてしまいそうな感じはかなりあります。今回1本だけですが、もう少し使ってみて問題ないようだったらもう1本位追加で購入しようと思います。

価格について

私は海外のテニス用品サイトで注文し個人輸入することを何度かやっていて他商品と一緒にラケットも買ってきました。

値段の話で、各硬式ラケットは"海外正規品"とうたう"非正規輸入品"が国内の一部サイトでも販売されており、国内の店頭価格と1万円程度の価格差があったりするのですが、今回の新Prostaffシリーズについては普通に国内の正規ルートの商品を購入した方が良いと考えます。

まず、Wilsonは前モデル位からProstaffの定価を引き上げてきているようです。硬式テニスラケットの店頭価格は2.8万円位が基準になりますがProstaffだと普通に3万円を超えてきます。97CVの場合、定価が38,000円、2割引で売ることが多いショップ店頭価格だと32,832円です。

2018年7月1日から海外サイトでも発売を開始していますが、日本向けに出荷してくれるTennis warehouse EUの定価が97CVで270ユーロ(34,775円)、日本の定価と3,000円強しか違いませんね。販売価格は204.12ユーロ(26,286円)、2本単位でも192.86ユーロ(24,836円)、輸入には送料(5,000円程)と関税・消費税もかかります。

国内正規ルートの商品でも3割引であれば28,728円。実際私はその価格で注文できました。2割引価格での販売でも大手通販サイトのポイント制度(ポイント倍増期間)等をうまく使えば、実質この価格よりも安くも買えると思います。

つまり、型落ちの旧モデルを買うのでもなければ"非正規輸入品"が国内で出回るのを待ってみてもあまり価格差が生じない、それなら国内の正規ルート品を安く買える所を探す方が良いというのが現状での感想です。

国内と海外の販売価格の差は望ましい事とは思いませんが、買いたいなら海外通販サイトで直接"正規品"を買って個人輸入を考えるのも今どきだと思います。手間が面倒だから英語が嫌だからと値段だけ見て非正規輸入品を考えるのは要は"中古 (新古) ラケット"を買っているのと同じですからね。

2018年7月7日追記: サーブも効果を感じる

今日、サーブを少し打ってみましたが、ストロークやボレーで感じた変化が同様に現れました。

軽く打ってもシンプルにサーブの速度が少し増す感じです。その違いは感じます。

ストロークで"ボールの軌道が上がりやすい"と感じた点も回転のかけやすさにも出ているようで、特に頑張ろうとせず同じように打っても曲がり方が「グイッと」明確になる感じです。(スライスサーブが高さを保ったいい感じの軌道でなめらかに曲がっていきました)

なお、書いた内容を読み返してみると2014年モデルと "ラケット自体でかなり違いがある" ように読めてしまいますが、実際それだけの違いを感じているものの、ガットの違い (細めを硬めに張ってる + HDX Tourはナイロンとポリが1本にまとまってる少し特殊な製品) もありますし、テニスも人それぞれです。他の方が同じ程度に違いを感じられるか、違いを感じてもその方のテニスにどう効果を生むのかは分かりません。飛びや軌道の多少の違いがあまり助けにならない場合もあるでしょうからね。

後追いですが、その点触れておきます。