最近見ているYouTubeのテニス関連動画 (テニス)

「自分のテニスを上達させるのは自分」だから必要な取り組みをする

個人的にですが

「自分のテニスを上達させるのは自分自身。コーチや周りの人達ではない。」

と考えているので、テニスにおける "基本" と言われる様々な説明、コーチからのアドバイス、世間で言われるコツの類も "全てひっくるめて"

自分の理解に "落とし込め" なければうまく身につかない

と思っています。

言われるまま、聞く話のままにやってみても『自分がそれをどうやって打っているのか、ぼんやりしてよく分からないままで行っている漠然とした状態』で居るなら「見たものを再現するような "センス" より "根拠となる理屈" で自分の理解を埋めたい」です。

プロフィールにも書いてますが、私は初心者からスクールに通い6年半経っても初中級 (入門 - 初級の次で中級の手前)の底辺、初級との境目に居ました。その後、あるコーチの指導がきっかけで考え方を見直し、1年強で中級、その2年後には上級まで上がりました。(そのスクールにはないのですが上級の上のクラスがあったら上がれる位には居るとは思います) 上達しないまま6年半もよく通うなと思うでしょうが、2年位通っても上達しないと悩む方はかなり居られると思います。そのままでは私のように上達しないままか、気持ちが続かず辞める方もすごく多いです。

元横浜ベイスターズの仁志敏久さんは内川聖一選手に聞かれ「考えて野球をやれ。自分がやった事を説明できないとダメだ。この場面でこういうボールが来たからこう打った。成功しても失敗しても100%その理由を説明できる事が"考える"事だ」といったアドバイスをされたそうです。

以前も書きましたが、自分がどのように身体の機能を使ってラケットを振り、ボールを打っているのかを自分で理解できているという状態を表すなら「自分がどうやってフォアハンドを打っているのか、自分の打ち方を知らない初対面の人に説明する。且つ、その説明を聞いた人がその場でその打ち方を再現できる。」といった事だと思います。

テニスの説明でも「弓を引くように」とか「コマが回るように」とかいったイメージで伝える手法は取られますが、そういった"解釈を聞いた側に任せる説明"をしているのに「俺が言っているのと違うだろ。言ってる通りにやれよ。」と怒られては教わる方が気の毒です。聞いた側が等しく同様に理解できる根拠を伴った情報を伝えてこそのイメージによる補足でしょう。(私は弓道をやっていたので弓の引き方は分かりますが、説明されている方がちゃんと弓を引いた経験があるか疑問だし、コマになった経験は... まぁないでしょうね。。)

自分の打ち方を言葉で説明しその人にその場で再現してもらえる自信はあるでしょうか? 

運動学の専門家になる必要はないですが、身体の仕組みや構造を理解しないと「身体を動かしてラケットを振る動作」は説明できないですし、物理を理解しようとしないと「ラケットとボールの関係性、なぜボールは飛び回転がかかるのか」も分らないです。

理解するには知識が要ります。疑問に思えば必要な知識を探します。

感覚頼りにボールをたくさん打ち「何であちこちボールが飛んでいくのだろう?」と思っていては何を根拠に打てばよいのか上達を目指せば良いのかも分かりません。

考え調べたことを次回のレッスンで検証する。検証結果から再び考える、次の機会に検証するといったサイクルが上達の道筋になっていくのだと思います。

 

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YouTubeのテニス関連動画はよく見ています

テニスに限らず、他スポーツや運動全般で身体を使うための基本的な情報は共通してきます。人の体の機能や仕組みは皆が基本同じですからね。単に「走る」でも色々あります。他スポーツ含めたいろんな情報を知ると自分の理解が深まると思います。

大昔はテニス雑誌に載る選手の連続写真と解説だけが情報でしたが、今はYouTubeでいくらでも動画を見る事ができます。(その内、YouTubeでもVRでテニス動画を見るようになるでしょう。)

私がYouTubeで見る動画の5割位はテニス関連かもしれません。3割位は他スポーツ関連、2割がそれ以外という感じです。自宅にはTVが無いのでAmazon Fire TVで毎日YouTubeや配信サービスを見ています。

見ているテニス動画もその多くが海外から投稿された動画です。

日本人は「フェデラー フォアハンド」と検索するでしょうが英語で「federer forehand slow motion」と検索し"オリジナル動画"を見ましょう。"日本語で"配信している人がオリジナルの撮影者である可能性は限りなくゼロです。海外の人が投稿した解説付きのオリジナル動画から映像だけ拾って都合よく使ってる感じ。英語でもテニスの解説だから身振りを見れば言っている事は大体分かりますし逆に参考になったりもします。

最近面白いと思ったYouTubeチャンネルと動画

1) テニスフォーラム

www.youtube.com

テニスフォーラムさんは『日本テニス協会が公認している研修会開催団体』で今後NPO化を目指しているそうです。

テニスの普及と強化を目指してフォーラム(講習会&意見交換会みたいなもの?)を開催、現事務局は大阪体育大学内、フォーラムでの講習内容をDVD化して参加出来なかった方向けに販売したりされているようです。(DVD販売ビジネスではないので在庫分のみだそうです。)

テニスフォーラム

http://tennis-forum.jp/

このYouTubeチャンネルを知ったのは偶然です。

テニス動画を見ていた際、関連動画として竹内映二さんのお名前が見えたのがきっかけです。

初心者を指導するコーチ必見・トップスピン指導の基礎基本

竹内映二さんは元デ杯監督でナショナルコーチ。良く拝見しているみんなのテニスラボ(みんラボ)チャンネル運営組織の代表もされています。

www.youtube.com

みんラボさんの動画を見ても我々がスクールで教わる内容とはだいぶ違うのが分かります。

たくさんのプロ選手のサポートをされているので、きちんと科学的根拠を伴った説明になっています。当然ですね。プロ選手は1つのミスが生活に直結するから怪我無く安定的に再現性の高いプレイをする必要がありますから。

中ロブを上手く返球するコツ

プロ選手と我々では違うと言われそうですが、同じ体の構造をしているのに科学的な根拠に基づく運動が無関係とは言えないですよね。同じミスを繰り返す理由は技術より身体の使い方だったりしますから。

中級から上級へレベルアップ【指導者に求められる知識と理論】

一般にテニスで教える、教わる内容との差が大きいので「何となく正しそうだけど聞いてもピンと来ない」かもしれません。

でも「スポーツ科学が発達しているからこういう情報を理解しないといけない」という訳ではなく、最初に述べた「多くの人が等しく同じように理解できる根拠」としてこういった情報が適しているだろうという事です。

竹内さんの説明をコートで聞きながらボールを打ってみたら「今までよりスピンがかけやすい」「今までより強いボールが打ちやすい」といった感想が多く出ると思います。コーチの打ち方をマネさせるのではなく、皆が同じ根拠に基づき身体を使いラケットを振りボールを打っているからです。きっと皆、同じようなスイングでスピンをかけるようになるでしょう。"基本の基本"の理解に個性はむしろ邪魔だと思います。

 

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2) 窪田テニス教室

窪田テニス教室さんは福岡県在住(?)のコーチの方が運営されているチャンネルです。

www.youtube.com

こちらの動画を見たのも関連動画の表示で何となく見たのがきっかけです。(日本語の動画ですし書いたように「テニス ボレー」のような検索はしないので)

2018年6月6日にチャンネル開設とありますのでまだ半年位ですが、ほぼ毎日動画をアップされていて再生数はどれも5千~1万弱位。チャンネル登録者は1.1万人居られます。

1動画5千~1万弱再生って少ないように思うかもしれませんが、今年の夏位からテニス動画全般に再生数が落ちてきていて(理由は不明)、それまで1万超を連発していたチャンネルでも3千位に落ち着いてきたりしています。それ以前は10万再生なんて動画もありましたが。テニスYouTuber系の方は他ジャンル同様、解説以外のコラボやイベント等で再生を稼いでいる、SNSで拡散してアクセスを集めているのでコーチング主体のチャンネルはかなり厳しい状況なのです。新規参入されたレッスン動画で今この数という事はかなり注目されていると言って良いと思います。

動画の内容は、窪田さんが壁打ちをしつつボールの打ち方を解説するといったスタイルです。よくあるコート上で相手と打ち合う、球出しのボールを打つといったデモンストレーションは一切ありません。

テニス バックのハーフボレー 窪田テニス教室

想像するに固有のテニスコートをお持ちではなく、レンタルコートを都度借りて希望者にテニス教室をやられるといったスタイル(?)だからこういうやり方を取られているのかなと思います。

また、コート上でボールを打たないこのやり方で解説動画が成り立っている、評価されている理由としては

『窪田テニスの打ち方』として身体の仕組みから来る使い方を前提に色んな角度から説明をしつつ理解してもらおうとされているため

かなと思います。

スローモーションのように何度もくり返し、巻き戻すように身体の使い方やその際ラケットがどう動くかを見せるのに実際にボールを打つ様子を見せるのは向いていないのは分かりますよね。離れた位置から撮ったボールを打つ映像をスロー再生して見せてもその伝わりづらさは改善されません。

「周りに何人も見ている中で説明するのではなく、カメラ前の近い距離で自分自身の向きを変えつつ何度もやり方を示しながら説明する。」

といった

『環境的な制限とご自身が伝えたいやり方をうまく使った説明の仕方』

だと思います。

テニス フォアハンドのバックスイングの大きさについて 窪田テニス教室

ただ、私が一番関心を持たせていただいたのはその説明の根拠となっているような部分です。

私がブログで色々書いてきた事、考えてきた事にびっくりする位共通する部分が多いと思ったのです。(因みに私が窪田テニス教室さんを存知上げたのは2018年11月です。)

全ての動画に共通して話されている説明の基準になっているような部分なので見ていただくが良いと思うのですが、

例えばこういうお話だったり、

動きを教えるテニスコーチになるには 窪田テニス教室

こういうお話だったりです。

 テニス 日常生活での動きを「例え」に使うように 窪田テニス教室

ガット(ストリングス)を定期的に張り替える意味について私も以前ブログ(張った直後に急激に緩むが一定以上は伸びない。延々と伸びるなら引っ張り上げられる位緩む筈。経年劣化を除けば身体に問題が出る事もないかもしれない)で書いたこともありました。 

テニス ストリングについてダラダラ話しました 窪田テニス教室

私がテニスに対する考え方が近いなぁと思っているだけで全然違うよと言われてしまうかもしれませんが、最近、更新を楽しみに拝見しているという事です。

テニス解説動画だと見ている人に愛想を振りまくような映像が多いですが、有名進学塾の講師の方が映像で指導されるような淡々と説明をされる感じが逆に好印象です。

動画を見ていけば、みんラボさん(竹内さん)が解説されている内容とも共通する点も多く、「窪田テニス」と言われてはいても、物理や体の構造など科学的な思考とご自身の経験を組み合わせた内容なのだろうと思います。

私がボールの打ち方を考える際もそういった部分がベースとなってきます。 

その話しぶりと"我々が常識と思っているような内容、通説"とかけ離れて感じるのでコメントも賛否両論、動画にマイナス評価を入れる方も多いようですが「人は自分が知っている知識の範囲でしか物事を考えられない」ですから、知らない事を一方的に否定・拒絶する事は往々にしてあります。5年後10年後にこういった説明が普通になった際、今、批判している方も「それが当たり前だ」と言われるようになるのでしょう。

蛇足ですが、1つだけ私が思うのと違うなと思う点は、私が、

「ボールが飛び回転がかかるのは物理現象でしかない」し、トッププロを見ても打ち方には違いがあるように「これが正解だ」と断言するのは世界的権威でも難しい。前向きで走るのが効率的でスムーズだと分かっていてもその人が後ろ向きで50m走りたい、走るのが良いと思っているなら、怪我をしない範囲でその人に任せればよいのではないか? 今思っているより「自分で良いと思う情報や根拠」を新しく知る機会があったら、正しい・間違いではなく "自分の上達のために" その人が情報を役立てればよいだけ。試してみて違うと思ったらそれを糧に修正すれば良い。それが改善ということ。よく見かける「あなたの打ち方は間違い。正しくはこうだ。」といったアマチュア同士のやり取り、他人を否定する行いに私は共感はできない。

と思っている事です。

コーチというご職業ですから打ち方を直させるという前提があるのでしょうね。一般的なコーチ以上に「うまくしてほしい」という期待も背負っている訳ですから。また、動画の中でも「窪田テニスの打ち方を全員がやれとは言っていないよ」みたいなニュアンスの事もおっしゃっています。

 

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3)TennisHousefun

 埼玉県に複数店舗を運営されるテニススクールさんのチャンネルです。

www.youtube.com

こちらのチャンネルはテニス解説動画では割と有名かもしれません。 私も3年位前によく見ていましたし、上で書いた1動画で10万再生超えしていたチャンネルの一つです。

何故、今回名前を上げたかというと急に止まってしまっていたテニス解説動画の投稿を先日、再開されたからです。

ワイドへ追い出すスピンサーブ

こちらのチャンネルは基本お一人のコーチが特定のショットについてポイントを上げながら実演しつつ解説するというやり方です。

ありがちなスタイルに思われるでしょうが、他のテニス解説動画と違う点がいくつかあり、それが評価されている理由だと思います。

1つは解説される元木コーチが"左利き"で且つ"片手打ちバックハンド"あることです。

テニスコーチは右利きの方が多いですし、左利きで片手打ちバックハンドという方は余り見ません。コーチの見本を"映像"として画面を通して見る訳ですから左利きが打つショットは映像を反転させて見ているような効果を感じます。反転させた片手打ちバックハンドを見る事で右利きのそれを見るより違った視点からよりイメージが湧く訳です。

2つめは元木コーチが "かなり上手い" という点です。

スクールコーチの動画には「下手くそ。俺の方がうまい。」的なコメントが良く付きます。打ち合いでミスした部分が載っているとそういう反応が出やすいですし、個性的な(簡単に言えばカッコ悪い)打ち方なだけでそういう書き込みが付きます。

元木コーチは長身で細身、体形からか打ち方もやや個性がある印象なのですが、とにかく上手いので説明に説得力を感じます。説明はごく基本的な事を述べられており、特別な事、ここでしか聞けないような事を言っている訳ではないですが、目で見える上手さ故に納得せざるを得ない感じです。(もちろん良い意味でです。)

また、説明の仕方も愛想を振りまくでもなく、ポイントを淡々と説明されます。

こういった説明の感じだと苦手に思う方も居るかもしれませんが、窪田テニス教室さんの所で書いた "有名進学塾の講師の方が映像で解説する" ようなもので『対面でその場に居る複数人に説明するのではなくあくまで映像を通して伝える』のであればこういった雰囲気の方が無駄がなくて良いと私は思います。

フットワーク ~ストローク編~

これらが正解という意味ではないです

くり返しになってしまいますがボールが飛び回転がかかるのは物理現象でしかないので、決まった方向に力が加わればボールはその方向に飛んでいくのです。

身体をどう使いボールを打つのかというのはその人が決めれば良いです。

自分のテニスを上達させるのはコーチや周りの人ではなく自分自身ですから、自分で考える、こうやって打つのだと根拠にする情報を持つ、そのために疑問を持ち、テニスに限らず色々な映像や情報を見る。考えたことを実際にボールを打ってみて検証、イメージと実際をすり合わせる、うまくいかない部分があったらまた考え、考えたことを次回コートで確認するのがひとつの前向きな改善のサイクルです。見聞きする話をそのまま再現しようとするより、自分自身で上達する実感、上達に繋がる道筋が感じられる取り組みでしょう。

※各自が自分でうまくなるなら説明する側は今のままでも良いという事ではないですね。上達しない人が居ても仕方がないとはなりません。対価を得て果たす役割は"打つ相手をする"だけでないですし上達したくて通っている人も多い訳ですから。教わる側の理解が深まるように説明を根拠を伴うものにしていく。伝統とか標準的な指導要領が絶対でもないでしょう。誰もが理解できそうな普遍的な内容 (イメージ先行で「あぁいう感じだよ。ねぇ分かるでしょ。」と解釈を任せるのではなく) を模索してくべきかと思います。

強いられる "勉強" ではなく、好きなテニスの上達のための "学習" ですし、時間をかける必要もなく空いた時間で色々考える習慣が持てれば取り組み自体が変わっていくと思います。

途中「5年後10年後には...」と書きましたが、テニスの指導は30年近く前(トップスピンで大きく変わった)からほぼ変わっていないと思います。指導が変わらずそれで上達できないなら自分が工夫するしかない。

人から「良くなったねぇ」と言われるっていう事は「変わった」という事であり、現状に不満なら自分で変えていかないとずっとそのままかもしれないです。「やってる。考えている。」と言う方が何か変化しているとは限りません。

望むべき方向と違う取り組みをしてしまったらそれに気づき経験とし修正すれば良いだけですね。