lond日記

思ったことを気まぐれに書きます。

ボールの外側を触る意識がないと色々と厳しい (テニス)

 

ボールの外側を打つという話

テニスの指導を受ける際に「ボールの外側を打つ」という話を聞くことがあります。

ボレーやストロークでクロス側に角度をつけたボールを打つといった場合に言われるでしょうか?

でも、ボールを打つ際の基本的な理解として「ボールの外側を触る」と意識をもってボールを打つ事は確率の高いテニスを行うために非常に大事になってくると考えています。

今回はこの事について思った事を書いてみます。

ボールの真後ろからまっすぐ当てる

フォアハンドの打ち方、バックハンドの打ち方と、ボールの打ち方については初心者の頃から色々聞かされます。

テニス フォアハンド テイクバック テニス フォアハンド フォロースルー

でも、「強いストロークを打つためにはこうする」といった「この手順通りに打てば強いボールが打てますよ」的な情報に皆が注目する一方で軽視されている、もっと注意を向けるべき部分もあると思います。

その一つがインパクトです。

ボールを飛ばすために2つのエネルギーを使っている

「ボールが飛び回転がかかるのは物理現象でしかない」です。

テニスが物理法則下で行わるスポーツだという認識、理解は非常に大事だと思っています。ラケットがボールに影響を与えられるのは接触している間だけ。その時間は0.003~0.005秒と言われます。

ボールが飛び回転がかかるのに使われるエネルギーはおおまかには、

1) 速度を持って飛んでくるボールのエネルギーを反発させる
2) 自ら加速させたラケットのエネルギーをボールに伝える

の2つでしょう。

打つショット毎に我々は、

時間の無い中、飛ばす距離が長くない、遠くまで飛ばす必要が少ないボレーは1のボールの持つエネルギーを重視したショット。

自らトスしたほぼ速度ゼロのボールを打つサーブは2のラケットのエネルギーで打つショット。

ストロークは打つ位置と状況により、1と2を組み合わる、割合を変えて打つショット。

と使い分ける事を求められます。

「今まで意識した事がなかった」のなら、これらを常に意識してボールを打つことでプレイの安定感が大きく変わってくると思います。

 

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ボールの真後ろからまっすぐ当てる

何の予備説明もなく「ラケットを使ってボールを真上にポンポンと突き上げてみて」と言われたら、ラケット面を真上に向けずに打つ人はまず居ない でしょう。

テニス ボールを真上に突く

ラケットにはストリング(ガット)が縦横に張ってあり、縦、横のストリングがたわんだり、ズレたりする事が飛びや回転に関係してくると考えますが、その上でもフライパンで打つと言った "板状" に近い硬さや反発性がラケット面にはあります。

テニス ストリングス(ガット)とボール板状のものでボールを打つ

仮に自分が「ボールを斜め45度の角度で打ち出したい」と思うなら、

その角度に対し真後ろから90度のラケット面でボールに接触する。その角度をインパクトの前、後、ラケットがボールに影響を与える (ボールにラケットのエネルギーを伝える、ボールのエネルギーをラケットで反発させる) 時間帯はラケット面の向きを維持し続ける事

安定したインパクトの実現に繋がる事は、上の真上にボールを突き上げる例を見れば皆、物理法則下で日常生活をしている経験上、すでに理解しているのだと思います。

テニス ボールを打つ出したい方向・角度の真後ろからラケットを当てる

また、前述したようにボールとラケットのインパクト時間は0.003~0.005秒と言われ、仮にインパクト時間を0.004秒、インパクト前後のラケット速度を時速130km/hとすれば

インパクトの0.004秒の間にボールとラケットは接触状態のまま約13cm前進していく

という計算になります。

また、人間の反応速度は速い人で0.2~0.3秒と聞きますから

インパクトの瞬間を人が認識しそれに対してラケット操作を加えるといった事は実質的に不可能

と考えられます。

「フェデラー選手はインパクトの瞬間までボールを目で見続けている」「ボールを良く見ろ」という指導の例として言われますが、プロ選手の多くはインパクトの瞬間を見ていません。

写真のジョコビッチ選手も上であげたオジェ・アリアシム選手も視線はボールにありませんね。人が接近するボールの位置変化を認識するほぼ唯一の情報源は両目からの視覚情報なので「早いタイミングでボールから目を離してしまう」事で当たりづらくなる。目は頭部にあるので、ボールから目を反らす、違う方向を見ることで姿勢や身体の軸が動いてしまう。こういった正確にボールを捉える事を阻害する要因をなくすため、矯正のために「ボールを良く見ろ」と言われるのだと私は考えます。(ボールを凝視しつつけることで逆に姿勢が崩れたりする) でも、その辺りが"言葉足らず"なままなので「ボールをよく見る」というだけの理解になるのでしょう。

これらの事から、

「我々が確認させられる "空中の一点である打点" は目安でしかなく、実際には10cm強の幅でボールを捉えている。また、インパクトの瞬間を認識、操作出来ない事を考えれば、インパクト幅の10cm強にインパクト前、インパクト後の一定距離 (例えば40cm位) はラケット面を "ボールを飛ばしたい方向・角度に向け続けられる事" が確率のスポーツであるテニスでは非常に重要になってる要素だ」

と考えます。

テニス フォアハンド インパクト

「ラケットを振ること」「ボールを打つこと」に夢中で、ボールを飛ばしたい方向・角度に対して、インパクト直前、直後にラケット面があちこち向いてしまっている方は周りも見ても少なくないと思います。

テニス インパクト前後でラケット面があちこちを向く

「ボールが飛び回転がかかるのは物理現象でしかない」ですから、ボールとラケットが接触している間だけラケット面がボールを飛ばしたい方向、角度に向いていれば、インパクト前、インパクト後にラケット面がどうなっていようと影響しないのです。

ただ、人がインパクトの瞬間を認識し、操作できない以上、インパクト前後の一定時間、一定距離、安定したラケット面を確保できる打ち方、そのための身体の使い方を考える事が重要だと思います。

普段教わる「フォアハンドストロークの打ち方」には、そのための情報が "内在" していると思います。だからこそそれを基本として教えるのでしょう。でも、それらが言葉として表に出てくる、情報として伝えられる訳ではない所に、最初に述べた

「軽視されている、もっと注意を向けるべきだと感じる一つがインパクトだ」

と言う理由があるのです。

 

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ボールを飛ばす方向

ボールを飛ばす方向は、角度の違いでストレート、クロス、逆クロスといった区分ができると思います。

身体に近い位置から遠い位置へ、遠い位置から身体に近い位置へ

前述した

「ボールを打つ方向・角度に対して真後ろから90度のラケット面で当てるのが望ましい」

「インパクトでボールとラケットが接触している10cm強を含めた一定距離、ラケット面は安定的に飛ばしたい方向・角度を向いていた方が良い」

といった事を考えると、振り始めからインパクトまでのスイング軌道は

『円を描くような軌道』より『ラケット面がボールに直線的に向かう軌道』の方が安定しやすいだろう

と想像できます。

道具の進化によりトップスピンをかけてストロークを打つのが基本となる以前は女性でも500g超えの重い木製ラケットを「まっすぐ押し出すように」打っていました。(大きくしなるラケットはエネルギーの伝達ロス、反発のロスが大きく、エネルギーを回転に割り振る余裕がない。「飛ばすこと」にエネルギーを集中させないとテニスができなかった。)

道具の進化により誰でも簡単に飛ばせ回転がかけられるようになった事で、フォアハンドは身体の回転を積極的に使う打ち方にはなりましたが、

「"身体の回転" がそのまま "スイング軌道" になってしまっては、ボールとラケットが接触する段階は"点"に近くなり、打つたびに状況が違う相手との打ち合いの中では上手く捉えられない事が増えてしまう。身体は回転させつつもスイング軌道は、昔のようなまっすぐボールへ、ボールを打ち出したい方向へ向かう段階が長い方が望ましい」

と考えられます。

下の2つの図は横向きから同じように90度前後身体を回転させたものです。

テニス 身体の回転で打つフォアハンド1  テニス 身体の回転で打つフォアハンド2

バックハンド側と違い、フォアハンドストロークは、横向きの準備段階で一旦下げた利き腕方の位置を身体の回転でボールのエネルギーを押し支えやすい身体の前側に戻す距離をラケットの初期加速に利用しているという特性があります。(バック側は利き腕肩の位置が準備段階からインパクトまで身体の前側にあり変わらない)

我々は「腕を振ってラケットをスイングしている」と考えますが、慣性の法則でその場に留まろうとするラケットに後方に引っ張られ、手や腕はスイング初期に大きく動かせません。

ワイパースイング等、腕を外側から内側にたたむ、捻るような動きが出来るのはラケットが加速を始め、腕が後方に引っ張られる物理的負担が減るタイミング。加速したラケットが腕や身体の位置を追い越した後くらいからです。

グリップの厚さやその人の身体の使い方にもよりますが、腕が大きく動かせないスイング初期にラケットを加速させる、ボールに向けて前進させていくのは「上半身を回そう」という意識からではなく『両足で地面を踏んで得られる反力、身体の捻り戻しの力等の連動』により "実質的に" 身体が回転し、この動作によって一旦下げた利き腕肩の位置が "直線的に" 前に出ていく距離がラケットの初期加速を生む一つのポイントだと考えます。

テニス 足と身体の力で利き腕肩を前に移動させる

ラケットが背中側に入るような大きなテイクバックがありますが「身体を回転させる」動きでラケットをボールに近づけていく事になるので、上のような足の力で利き腕肩を前進させる動作が初期加速に組み込まれにくいです。

グルっと身体から遠い位置をラケットがまわってくる、スイングが大きく見える割にインパクト前後のラケット速度が速くならない、インパクトまでにスイングが緩んでしまう (速度が落ちる) 等が起きるのはこの辺が関係すると思います。

テニス 背中側にラケットが入るようなテイクバック テニス 身体の回転で打つフォアハンド

フェデラー選手や錦織選手のテイクバックが「コンパクトだ」と言われますが、テイクバックが大きい、小さいではなく、道具が進化して飛びやすくなり、打ち合うボールの速度が増した現代テニスでは、準備時間が短くて済む (打つまで。打った後の次への準備。当たりやすくもなる)、 足や身体の力を初期加速に使いやすい打ち方に変わっていくのは妥当な方向性だと思います。

テニス フォアハンド

「利き腕肩を身体の前方に戻す必要があるフォアハンドストロークは積極的に身体を回転させて打つ必要があるが『身体を回す』意識で行う回転 = スイングにするのではなく、両足の力を初期加速に利用する身体の使い方を考えたい」

と思います。

 

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ボールをまっすぐ打つ

さて、物理現象である「ボールが飛ぶ・回転がかかる」という事を考えた場合、

「インパクト前後で、ラケットによって、ボールへエネルギーが伝わる、エネルギーが反発される方向性がボールの飛びや回転に関係する」

と考えられます。

よく

「インパクトでラケット面が向いている方向にボールが飛ぶ。インパクト面の状態を意識しろ。」

と言われますが、この説明は少し言葉足らずだと思っています。

前述したようにボールが飛ぶ・回転がかかるエネルギーは、1)速度を持って飛んでくるボールのエネルギーを反発させる。 2)自ら加速させたラケットのエネルギーをボールに伝える。の2つがあり、我々はショットの違い、打つ位置の違い、飛ばす距離の違い、相手のボール速度、打ちたいショットの特性等で両者を使い分けています。テニス ボールが飛ぶエネルギー

ラケットに当たるボールの反射には、入射角と反射角があり、

テニス 入射角と反射角

スライスサーブ等、「スイングする方向、インパクトのラケット面の角度とボールが飛んでいく方向は違ってくる」事を我々は目で見て知っています。

テニス エネルギーを加える方向、ラケット面の角度で飛ぶ方向が変わる

「インパクトでラケット面が向いている方向にボールが飛ぶ」は回転をかけたり、飛ぶ角度をズラしたりしない"基本"となる打ち方、状況での事と認識しておきたいです。(うまく打てない、出来ていない方にそういった話をすると混乱してしまいますからね)

さて、「インパクトでラケット面が向いている方向に向けてまっすぐボールを飛ばす」という基本の部分で言えば、ストレート、クロス、逆クロスというボールを飛ばす方向の打ち分けはこういった打ち方になりますね。踏込む方向、スイングする方向に身体を向ける感じです。

テニス フォアハンド 順クロス  テニス フォアハンド 逆クロス

打ち方としては妥当なもので問題ないように感じるかもしれませんが、打つたびに状況が変わってくるオープンスキルのスポーツであるテニスでは「こういう打ち方だけでは汎用性が低い、対応できる状況が限られてしまう」という面が出てきます。

よく「クロス方向にボールを飛ばすのが難しい」という方が居たり、「クロスに打つより逆クロスに打つ方が簡単」と感じる人が居たりしますね。

順クロス方向に打つ (引っ張る) には打点を "前" に取らないとボールをその方向に打ち出す角度・方向性が作れないです。

逆クロス方向に打つ (流す) には打点を身体に近い位置に取る (引きつけて) 打たないとその方向に打ち出す角度・方向性が作れないです。

「クロスに打つより逆クロスに打つ方が簡単」なのは順クロス方向に引っ張るより力を入れにくい半面、 "振り遅れ気味に" 身体に近い位置で打つから、時間的、身体的余裕があるからでしょう。

※野球でも「引っ張れない左バッターは2流」だそうです。「フォア、バック問わず、どの方向にもいろんな球種でしっかり打てる」事を目指すべきで、バックが苦手で常に回り込もうとする方が「逆クロスが得意」と言われても「はぁ、そうですか」としか言えません。

 

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ボールの外側を触る

「ボールの外側を触る」は感覚的な部分を示す表現・説明として使わる (コツみたいな話) 印象ですが、これを物理的に考えると

「ボールを飛ばしたい方向にラケット面を向ける」

ことに繋がる事を理解したいです。

引っ張ろうとすれば、打点を前に取り、グリップ側よりラケットの先の方がより前に出る事でインパクト面は自然とクロス方向に向いていきます。

前述したように、フォアは横向きの準備段階で一旦下げた利き腕肩を身体の回転で前方に戻す、前進させる中でボールを打ちますし、腕の各関節も身体の外側から内側に向けてより柔軟に曲がるので、横方向や斜め後ろに下がりながら身体を前方に向け回転させる時間的余裕がない場合、横向きのまま、打点を身体の後方に下げた状態でも打ててしまいます

逆に、バックハンドは横向きの準備段階からインパクトまで利き腕肩は身体の前側にあって変わらないので、利き腕肩よりも後ろの打点でボールを打つのは非常に難しくなります。(特に非利き手を使わないで "片手" で打つ場合。片手打ちバックハンドのスピンに限らず、バックハンドスライスやボレーでも同じ)

この事から状況により「ボールの外側を触る」意識を持って打てる事は、横向きに近い、厳しい体勢でも前方向、ネット方向に飛ばす手助けになってくれます。

ボールを打つ、自分が狙うコースを常に視野に入れつつ打てるとは限らないので、直接見えていない状況でも狙うコース、打つ方向・角度を頭の中でイメージしつつ打つ。その際に「ボールの外側を触り」ラケット面を打ちたい方向に向けやすくする取り組みが大事になるでしょう。

追いつくのが精一杯で順クロス方向はおろか、正面方向にも「引っ張れない」、振り遅れて逆クロス方向に飛んでいってしまう。打ち損じてアウトやネットしてしまうでは勿体ないですよね。

ボレーの例

ストレートやボレーでよく

「ボールの飛んでくる軌道の延長線上に (ボールの後ろに) ラケットをセットする」

という話を聞くと思います。

人間の腕は曲げ伸ばしに自由度が高く、飛んでくるボールに合わせてラケット面を近づけようとする方法は、足による移動、身体を傾ける等を含めればいくらでもあります。

ただ、前述したように

「インパクトの瞬間は0.003~0.005秒と言われる。人の反応速度は速い人で0.2~0.3秒。人はインパクトの瞬間を認知し操作を加える事はできない。また、ボールとラケットはインパクトの瞬間10cm以上も接触状態で前進している。打点は空中の一点ではない。つまり、インパクト時の10cm強を含む、インパクト前、インパクト後の一定距離、一定時間はラケット面がボールを飛ばしたい方向・角度に向き続けるようにする事が重要」

と考えられる以上、

下図左側のような「ボールが飛んでくる軌道に対して真横からラケット面を差し入れるような当て方」ではなく、「予めボールが飛んでくる軌道の延長線上にラケット面を位置させており、その位置からボールに向けて接近させていく」方が圧倒的にボールをうまく捉えられるであろうことは分かります。

テニス ボール軌道上にラケット面をセットする

実際には、

1) 相手が打つ様子を見て飛んでくるボールのコースや球種、速度を予測する
2) 予測に基づきボールが飛んでくるであろうコースに先回りして位置取りする
3) 予測に基づき、心理面、身体面で打つ準備をする (「自分に向けて打ってこい」)
4) 予測通りでも予測と違っても準備に基づき、足を使ってボールに接近し、最終的には余裕を持って打つ

といった流れが必要で、これらの手順を理解できておらず、毎回行えていない事で

「咄嗟に足が動かず、腕を伸ばし、身体を傾けてラケット面を近づける」ことになり、

「ボール軌道に真横からラケット面を差し入れる」ボレーが起きやすくなる

といった具合だと考えます。

フェデラー選手のボレーを見れば、ボールが飛んでくる軌道上に準備したラケット面はあり、加えて飛ばしたい方向に向けてラケット面の角度は作られていますね。(身体の構造上、スライス回転のかけ具合、フォアかバックかで "上から下にガットでボールを抑える " 動きは入ります。)

「ボールの外側を触る」意識はクロス方向に打つ、引っ張るためだけでなく、

今、その瞬間、ボールを飛ばしたい方向を頭の中で強くイメージするため

にも意味があると思います。

逆クロス方向にストロークを打つ際は「ボールの内側を触る意識」を持った方が安定した飛びの角度を意識しやすいですし、「前に向けしっかり飛ばすエネルギーは加えつつ、ボールの内側をラケット面で撫でるようにして "逃げていく(シュートする)" ような回転をかける」といった事にも繋がります。

また、ボールをおいかけてギリギリ追いついた。2バウンド目ぎりぎりで打つといった場合、ボールを打つ方向、自分とネット、相手コートとの位置関係が視界に入れられないまま打つ必要があったりしますから、

「ネットと相手コートの方向、狙うコースはあっち、自分がやろうとしている打ち方でその方向にボールを飛ばすには "ボールの外側" を触る。ラケットの先の方が前に出ないといけないな」

といった判断をしつつ打つ必要があると思います。

この直接的に目で見られない目標方向を頭の中でイメージしつつ、ボールのどの辺りをどう触る事でその方向にボールを飛ばす、回転を加えるかという意識はサーブにも言えますね。

 

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常に"イメージ"を持って打たないと飛ぶ方向は安定しない

述べたように

「ボールの外側を打つ」「ボールの内側を打つ」といった意識は、ボールを打つ際に目で見れていても、見れていなくても、自分が打つ位置とネット、相手コートとの位置関係、自分が相手コートのどの部分に、どういう軌道、どういう球種で打ちたいかといったイメージを持てている事と "対" になるものだ

と思います。(内側だ、外側だとだけ意識しても意味が薄れる)

相手がボールを打つたびに予測をしていない、できていない

予測ができていないからボールを追いかける瞬間、足に力が入らない姿勢や体勢、準備ができていない

直立に近い姿勢・体勢からボールを追い掛け始めるから身体のバランスは崩れやすくなる

足により移動で身体を接近させるのではなく、手や腕を先に伸ばして打とうとする

といった点は安定したラリーを打ち合う、安定したプレイをする事をその人の技術レベル以前に難しくしている (その辺りを改善させれば技術はそのままでも大きくプレイの安定性が増すだろうがそれを教わる機会がなく、自分でも気づかない) と考えますが、それを踏まえても

「ボールを打つ際にラケット面をどう作るか」

は意識する事、イメージを持つ事で実際の動作をやりやすくする事は大事になると思います。

飛んでくるボール、打ちたい目標への角度

フォア側でもバック側でもあまり角度が付かない正面からまっすぐ打ってきたストロークならボレーするのもそんなに難しく感じないかもしれません。身体の正面に近い所でまっすぐ押し返す感じです。

テニス 角度の付かないボールを打つ

ただ、相手が打ち損なったり、敢えて遠い位置に打とうとしたりしたら、自分も大きく移動する必要がありますし、相手のフォア側に返球しようとすれば「ラケット面の角度」も大きくなります。

テニス 角度がついて飛んでくるボールを打つ

練習では「打ってくる相手に打ち返す」必要がある事で「相手に向けて漠然と打つ」事が身についてしまいますね。

ゲーム中でもつい「打ってきた相手に打ち返してしまう」といった事が起きます。(私の周りでは冗談半分に「スクール病」みたく呼んでいます。)

ボールを打ち返す、ラケットに当てるのが精一杯で「相手のフォア側に打つ、バック側に打つ」或いは「フォア側にこういったボールを打つ、バック側にこうったボールを打つ」といった意識を持ちつつ打つといったトレーニングが行えていないといった事があります。

自分が相手ストローク側のフォア側、バック側に打ち分けようとすれば自然と角度も変わってきます。

テニス 角度を付けて打つ

「このボールをどう打つか」を意識しないで打つと確率が低いテニスになるでしょう。咄嗟の時に反射的に打つようなものです。練習で相手にイジワルする(※)必要はないですが、自分も練習、相手も練習になるよう次の返球が難しくなる、自分がイメージする状況 (次に一発で決められるような返球を引き出す) に繋がる配球をするといった意識は常に持って練習したいです。

※ 相手ありきの練習なのに常に打ち込むボレーを打とうとする、ボレー対ストロークの練習なのに常にネット間際に立って叩き込んでやろうという方は「方向性がズレている」と思います。ダブルスにおいてネット間際で打てるのは「これで決めるという瞬間だけ」です。その状況を作る過程、工夫を練習しないで「決める部分だけ繰り返し練習する」意味は薄いです。決まらなかったら次をどうするかもやらないといけませんね。自分が打ち込む前提のボレストしかやらない方は、攻守の切り替えができない、味方との連携ができない、相手関係なく「次のボールでポーチする」と決めてプレイする、予測ができていないから常に不安定な体勢でボールに対する、相手のナイスポイントに見えてその人の準備が出来ていないだけといったダブルスになるでしょう。

飛んでくるボールの角度、打ちたい方向に対する角度が変わるのは、

「打ちたい方向・角度に向けてラケット面を向ける」

のですから当然なのですが、これが

「ボールが飛んでくる軌道上、ボールの後ろにラケット面をセットする」

事であり、

「自分がボールを飛ばしたい方向・角度をイメージできている。イメージしつつボールを打つ準備が出来ている。イメージしつつボールが打てている」

という事なのだと思います。

同時に

「相手のボールに対し、心理的、身体的準備を行うには予測を行う必要がある」

という事も含まれてきます。

色々言われる事が狙った所に安定的にボールを打つという事に繋がっていますね。

ボールを打つ方向・角度に対するイメージ、物理法則下で行う事でその方向・角度にボールを飛ばすためのラケットによるエネルギーの反発、エネルギーを加える事、それを起こすための条件を常に意識してボールを打ちたいです。

「とにかく強いボールを打つ」「相手に打ち負かす」みたいな練習をしていてもなかなか上達しないでしょう。「強いボールを打つ」という練習は「強いボールを打つために身体をどう使えばよいのか考える」という練習だと思います。

意味が違いますね。

大きなエネルギーを生み出せる身体の使い方、ラケットの使い方を考えるのと同じ位、ボールをコントロールできる事も大事です。

テニスでは同じ状況で同じボールを打つといった事は多くありません。

常に状況は変わり、自分が打つボールの内容も変わってくる。

確率のスポーツであるテニスにおいて安定的にプレイするためにはただボールをたくさん打つのではなく、1つ1つ考えて打てる、意識して打てる事が大事なのだと思います。

ボールの打ち方を教わる中ではなかなか言葉にして説明されないでしょうから、自分で色々と考えていきたいですね。

練習しているけど、思った方向に飛ばせない。自分では技術不足、ミスだと思っている打ちたい方向からズレて飛んでいってしまう事も「理由があるからその結果が起こっている」のであり、たまたまが続く事はないです。理由や原因を考えなければ改善はされません。

テニスは物理法則下で行うスポーツです。「ラケット面が向いた方向にボールは飛ぶ (正確にはエネルギーが加わる、反発させる方向にボールは飛ぶ)」のですから、インパクト前後のラケット面の状態を意識してボールを打てるようになりたいですね。